事業モデル紹介

本校は1974年から50年以上栄養士養成に携わり、2000年には日本で初めて管理栄養士養成課程(高度専門士)を専門学校で開設した栄養医療分野の教育の質には定評ある専修学校である。厚生労働省の調査によると、栄養士免許交付数は2017年以降: 明確な減少トレンドにあり地域偏在の更なる深刻化が予測。また一方で日本三景・天橋立を擁する京都府宮津市など京都府北部地域では、若年層の流出と高齢化が急速に進行し、深刻な人材不足が続いている。特に大学進学等を契機とした若者の域外転出が顕著であり、北部地域には大学が1校のみであり、多くが都市部での就職進学を選択。過去20年で生産年齢人口は約2万7千人減少。さらに、2020年から2040年の間に北部エリアの生産年齢人口は約4万5千人(▲30.3%)減少する見込みである。

 こうした背景を踏まえ本校が果たすべき役割は、地域に職業教育の拠点を維持し、育成した人材が地域で活躍し続ける「循環」を構築することである。本事業では、本校が中心となり以下の施策を通じて京都府北部地域と連携し新たな人材育成モデルを開発する。

 ・生成AIや遠隔授業モデル教育を活用し、人口減少地域でも都市部と同等の教育環境を提供。教員不足を補完しつつ、質の高い学びを保証。

 ・企業研修/卒業生ネットワークの活用により、若者の早期離職や潜在人材(UIターン者等)を地域内で再循環させる。

 ・地元高校との連携による探究的キャリア教育や、地域の社会人向けリカレント教育の提供により、地域全体の人材基盤を再構築。  これら一連の取組においては、ICTやAI・スマートグラス等先端技術を積極的に実装し、地域における教育・医療・観光の融合モデルを確立する。本事業で構築する「京都発・北部モデル」は、他の人口減少地域にも応用可能な普遍的な地域再生スキームとなることを目指す。

事業概要
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